最近、この黄色のお花をよく見かけます。ファーイ・カムというお花。日本語で黄色い綿です。名前も素敵です。下の子の保育園の行き帰りの道沿いに生えていて、地面にたくさん落ちていて、それを拾ったり、木の上のつぼみを眺めたり、、、。
チェンマイに暮らして7年近くになるけれど、このお花を見たのははじめてのような気がします。
はだかんぼうの木に、このお花がポンポンと咲いています。つぼみが小さなまんまるでとってもかわいいんです。
なんだか、このお花を見ていたら、谷川俊太郎さんのシャガールと木の葉を思い出しました。
貯金はたいて買ったシャガールのリトの横に
道で拾ったクヌギの葉を並べてみた
値段があるものと
値段をつけられぬもの
ヒトの心と手が生みだしたものと
自然が生み出したもの
シャガールは美しい
クヌギの葉も美しい
立ち上がり紅茶をいれる
テーブルに落ちるやわらかな午後の日差し
シャガールを見つめていると
あのひととの日々がよみがえる
クヌギの葉をみつめると
この繊細さを創ったものを思う
一枚の木の葉とシャガール
どちらもかけがえのない大切なもの
流れていたラヴェルのピアノの音がたかまる
今日が永遠とひとつになる
窓のむこうの青空にこころとからだが溶けていく
……この涙はどこからきたのだろう
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