8.26.2011

村わたのお話


 プリークルアイで使っている村わたを販売します。

チェンマイ郊外120km、車で2時間の山のあいの村。伝統時に無農薬栽培しているコットン。
手作業で収穫、手紡ぎ、腰ばた織りと、惜しみなく体を使って生まれてくるあたたかな布たち。
このオーガニックなコットンには認証マークなどありません。
あたたかい人があたたかい村でつくった、それだけでほんとうのオーガニックをたっぷり感じられると信じています。

わたしたちはこのメーの布を”村わた”と呼んでいます。

腰織りなので、横幅が50cm、長さは5mの反物です。

織り上がりは、固めですが、触っていくうちにどんどん柔らかくなっていきます。

色は、天然染めで、黒壇、藍を使っています。
黒壇は茶系、藍はブルー。
染めなしナチュラルもあります。

お問い合わせはメールで受け付けます。
興味のある方は、ご連絡くださいね。





preekruai@hotmail.co.jp










8.08.2011

赤子のくつ


 
 友達の赤ちゃんがぞくぞくと生まれています。チェンマイに暮らしている友達も、先月の26日に生まれました。出産部屋のその側で、友人たちと見事な出産にもなんと立ち会えたんです。感動しました~。

その赤ちゃんみなとくんの誕生を祝い、赤子のくつを作ってみました。手縫いでチクチク…。
これかわいい~。と自分で言うのもなんですが、なので作品のひとつとしてこれからも作っていこうと思いました。

ということで、また新しい作品も生まれました。

赤子のくつ。
よろしくおねがいします。

新しい命のわがどんどんつながっていきますように。


そして、またもやもやとした毎日が続く日本の状況ですが、そう曇ってばかりもいられません。応援したい。なにかしたい。みんながそう思っていることでしょう。わたしもひとつこの重たい腰をもちあげて、少しでも応援したい。まずはこれから生まれてくる命のために。

日本でも、どこでも、新しい命がどんどん生まれています。新しい命の瞬間、
その時になにを感じますか?
わたしは、なにがなんだかわからないぽわ~んとしたあたたかいもの、そしてはりさけそうな強さをたくさん頂きました。

自分でもふたりの子どもを産んでいながら、まだまだかんじきれていないものをまた他の人が与えてくれるものなんですね。
ひとりで全部ということは無理。
感じるということもおんなじなんですね。

赤子をお守りください。元気に育って下さい。そんな願いを込めながら。。。赤子のくつせっせと作ります。


この赤子のくつ作りのことは、これからもブログでお知らせしていきます。





8.06.2011

ゼロ


土の家ってすてきです。

自然にあるもので作れてしまうんです。

わたしもいつかこんなお家をほしいです。ほしいものってあまりないんですが、土の家はほしいですね。家族と一緒に作りたいです。

どことなく土の家は、わたしの中で幻想のようなものです。

ただこの家にだけは、現実を感じます。超リアルなんです。

今日、お友達の旦那さんが「ぼくはゼロから来た人間だ」という話をしてくれたんですが、その言葉にとっても感動しました。
もちろんみんなゼロからなんですが、
ここタイにはほんとうに貧乏な人たちがいます。
がんばらなければずっと貧乏です。
でもがんばればもちろん貧乏ではなくなるんです。


すべてのはじまりは、ゼロ。
でも忘れていけないことは、ゼロだった時の自由さや幸福だなぁと思います。
もちろんなにもないって嫌ですが、なにもないということのきれいさ
あると思うんです。
それは形ではなくって
こころのほうのことで
なにもないということでこころにまでなにもないということではなくて
ゼロが増えていくたびに
なくさないでいられるもの
持ち続けていきたいなぁなんて思いが、ぽかんと頭にうかびました。

わたしがほんとうにどん底の貧乏環境を知らないので
言えたりすることがあるのかもしれません。


ほんとうに貧乏を過ごしてきた彼らにとっては
ゼロということはいわゆるお金がないということからの、始まりの表現なのです。
貧乏が幸せで自由なんてありえないのかもしれませんね。
今は、そのゼロに戻りたくないので、必死にがんばっていると言っていました。

わたしにとって「ゼロ」のイメージは、はなんにもないではなくあるです。

写真の土の家も
最初はゼロ。
今は、ゼロではないはずですが、
ゼロのまま。

だからとっても超リアルに見えるのかもしれませんね。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、、。

この土の家のお話は、後日改めて書きたいと思っています。
お楽しみに。


貧しい人はとてもすばらしい人びとです。
あの人たちは
けっしていばったり
人をだましたりしません
貧しい人ほど
感謝する心をもち
やさしい心をもっています。

マザー・テレサのことば













8.01.2011

お知らせ


茨城県近代美術館で、7月30日から9月11日まで
”輝く女たち-その強さ、儚さ、複雑さ”
の企画展が行われています。

その期間、プリークルアイの洋服も、展示されることになっています。本人はびっくりしていますが、とても喜んでいます。
多くの方に見ていただける機会を作って頂いた村上くんありがとうございます。

水戸にあるムラカ店主の村上くんのおかげです。



わたしたちが伝えたいことはあたたかさそしてシンプルに愛すということ。


肌を通してこころに伝わって沁みていくようなあたたかさを。

天然素材、村わた素材(カレン族の手作業で生まれた無農薬栽培のコットン、手紡ぎ、腰織り)、植物染料を使っています。



シンプルな愛を。

シンプルにこそ大切な要素が含まれていて、それは頭で理解するというよりもこころが感じ取れるもの。日常の暮らしの中に、自然の中に存在しています。





お近くの方、遠方でも行けそうな方、是非遊びに行ってみて下さいね。


http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/

カオパンサー


気がついたら8月。

先月の満月は、15日。アサラハブーチャ(三宝節)、お釈迦様が最初の説教を行い、最初の子弟ができたのだとか。
その日は、前日からタンブンの捧げものの料理や、ものや、お花が市場に並んで、人もたくさんでした。
今年は、おばぁちゃんが亡くなって、早3年。

わたし、はじめてこの日、お寺へタンブンへいきました。
わたしの宗教は、カトリック。かくれキリシタンの血をひいているにもかかわらず
すっかり仏教徒になってしまいました。

まぁいいんです。信仰はやっぱりひとつ。そんな気がするのです。だって教えていることはおんなじなんですよ。

ということでいつもお母さんがいっていた、近くのお寺へ。

なんだかきもちいい。
なんだろうこのかんじは。



その翌日は、カオパンサーと言って、入安居の日。十六夜の日です。この日から出安居の日までの約3ヶ月の間、僧は仏教の修行に専念するため寺にこもるのだそうです。かつて、僧が雨季に外出して百姓が植えた稲を踏んでしまわないように寺に篭もったのが始まりなのだとか。。。



なんて美しいんだろうか。

どんなことが、どうしてとかそういう問題ではなくて

ただただひろがっていました。ここに。

そして、またこの日は、大きなろうそくの山車を寺社に奉納するのだとか。この習慣から、現代では様々な彫刻を施したロウソクの山車や踊りのパレードが見られる「ろうそく祭り」が行われているそうです。

ろうそく祭りも見てみたいなぁ。