4.17.2013

絵本読み聞かせの旅

 先月、友人のいとうみわちゃんが行っている絵本読み聞かせプロジェクトのお手伝いをさせていただきました。

最初の旅は、2009年。
旅の中に、HIVに感染している女性のお話を聞きに行く日があって、わたしも2年ほど前から通訳のお仕事をさせていただいていました。



 この旅はHIVというものを学びつつ、メインは
BANROMSAIのホームのおとなりにあるhoshi hana villageに宿泊しながら子どもたちに絵本を読み聞かせする旅です。

発起人のいとうみわちゃんとは、ここバーンロムサイで出会いました。
みわちゃんがホームでのボランティアを終えて日本へ帰る前に、なんとなくチェンマイに帰ってくるんじゃないかなという予感はあたって、こうして絵本を通して、戻ってきました。
すべてがうまくからみあっていて、とてもハートフルな旅。

タイ人の子どもに日本人が絵本の読み聞かせをするというのがまずユニークです。

どうやって?…・
この旅が始まる前に、集まれる参加者さんたちが集まって、準備をします。
すべての絵本がすでに、翻訳され、タイ語音
が表記されていて、それぞれが読み聞かせの絵本を決めて、タイ語の読みを練習します。
その音も、タイ人の方が、前もってテープに吹き込みしているので、聞きながら、、、。


タイ語が話せなくても、子どもたちとはすぐにとけ込めます。バーンロムサイの子どもたちはタイの子ですが、にほんの子というかんじもします。かつてと、今とにわたって代表のメー美和(美和お母さん)をはじめ、日本人スタッフ、ボランティアのポー(お父さん)、メー(お母さん)の数は数えきれません。



 最初は、距離があった参加者さんたちと、子どもたち、後半は、こんなにぴったり。
参加してるというかんじではなくなって、
一緒に♥というかんじです。


わたしがここでボランティア生活していた頃は、ちょうど9年前、、。
この絵本の旅を通して、ホームでの時間を過ごしていると、改めて初心に帰ったような気がしました。

どうして、ここへ来ようと思ったのか、
ここでなにをかんじて
得て来たのか、
スーっと、風のように
過去にほんの少し、戻って、
深呼吸。。。

わたしが、ここからすぐ近くの村で子どもを身ごもって、生まれて、育てているあいだに、
ぐんぐんと大きくなったホームの子どもたち。
ここで、ちょっとだけだけどまたみなの側で
過ごすこともできました。
現在は、HIVは他のウィルスと変わらず、
怖い病気ではなくなり、特別ではなくなりましたが、ウィルス自体は子どもたちの体の中からは消えませんし、抗HIV
薬も飲み続けなければなりません。
このこと自体は、さらに成長していく子どもたちの心の中にとどまり続け、大きな心の問題として続いていくのだろうと思います。
どうして、自分は?と、、。
そういう気持ちは子どもの時の方が抱えないものだと思います。
心も体も成長していくにしたがって、
特に繊細になっていくような気がしました。

そして、次の段階で、強い力を宿せますように。。

まだまだ成長の途中です。

子どもたちも、きっとわたしたちも、、。





旅はいいですね。どんな旅にも意味があります。
旅は頭で考えるのではなくて、旅そのものですね。
そう、旅するべきです。

いってらっしゃーい!


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